喜びのクリスマスに向けて――お腹の子もおどる!(11月27日礼拝メッセージ)


(24分)

喜びのクリスマスに向けて――お腹の子もおどる!(11月27日礼拝メッセージ)

ルカによる福音書1章39節~56節

マリアとエリザベト

◆要 旨
 マリアが訪ねて来たときに、エリサベトのお腹の子は「喜んでおどった」。6か月になっていたから胎動して、“コミュニケーション”が成り立ったのである。

 エリサベトは、胎内の我が子にポンと押し出されるるように思わず、自分でも驚くような大きな声で、信仰の言葉を述べた。
 「祝福されていますよ! あなたも、お腹の赤ちゃんも」。この言葉は、マリアにとって、どれだけ大きな励ましになっただろうか。

 エリサベト夫婦は、自分たち自身、あり得ない天使のお告げや、高齢妊娠を実際に体験したからこそ、マリアの置かれた難しい境遇も理解できた(誰が、天使からのお告げや、床を共にしていないのに子を宿すなんて信じられるだろうか?)。
 また、エリサベトが6か月の時にマリアが受胎したという絶妙のタイミング!(ルカはさり気なく書いている)。エリサベトが助けを必要とする時にマリアはエリサベトの家に逗留することになったわけだし、自らも、夫妻からどんなに助けられ、励ましを受けたことだろうか。

 そういうことすら、忘れようとすれば忘れてしまえるのが人間というもの。しかしマリアは「私の魂(ルターはそれを、全ての理性の働きと解説する)は、主をあがめ(感謝し賛美し)続ける」という心意気、姿勢で生きた。ここにマリアの秘訣がある。

 その時にマリアは「私の霊は救い主である神を喜びたたえ」ることになっている、という事実を発見したのである。それは正に、深い聖霊の働きであり、何ものにも揺るがせられない深い喜びである。